阿部 時一 (あべ ときいち、1892年(明治25年)12月4日 -1957年(昭和32年)10月17日)は、日本の地方政治家。初代岩手県一関市長。
来歴
岩手県西磐井郡一関町(現・一関市)生まれ。1921年慶應義塾大学部理財科卒。卒業後は第三銀行に就職したが、間もなく退職した。帰郷し、1929年一関町会議員。その傍ら『磐井毎夕新聞』を発行。同紙は後に合併により『岩手日日新聞』となる。1938年保証責任西磐井郡北部販売組合連合会専務理事となるが、翌年退任。その後は一関町助役となる。
1947年一関町長に当選。翌1948年市制施行により一関市長に就任する。一関市は市制施行の年を挟みカスリン台風、アイオン台風の被害を大きく受け、多数の死者、行方不明者を出した。これらの大災害からの復興と防災都市計画事業を行い、消防本部の設置と磐井川の大堤防や橋梁の建設などに着手した。
市長は1期務め、1952年に退任。1957年に死去した。
親族
- 父、阿部徳三郎 - 立憲政友会衆議院議員
脚注
注釈
出典
参考文献
- 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。
- 岩手県姓氏歴史人物大辞典編纂委員会 編著『岩手県姓氏家系歴史人物大辞典』角川書店、1998年。
- 『岩手年鑑』1958、岩手日報社、1957年。
- 『一関地方ゆかりの人物事典』一関文化会議所、2015年、非売品。
- 一関市史編纂委員会『一関市史 第4巻 地域史』一関市、1977年。
- 願成寺先人顕彰刊行委員会編『願成寺ゆかりの一関の先人』願成寺、1997年。




