『雲をあやつる』(くもをあやつる)は、ヒカシューの18枚目のアルバム。2023年9月9日にMAKIGAMI RECORDSより発売。
『うわさの人類』以来42年ぶりのコンセプト・アルバム。副題は、『「カバコフの夢」を歌う』。ジャケットは、イリヤ&エミリア・カバコフによる作品『空を飛ぶ男』。
概要
2022年に、「大地の芸術祭」という新潟のイベントに「カバコフの夢」という展示をするにあたり、イリヤ&エミリア・カバコフの作品『棚田』の前で演奏することとなった。その年の初頭から作り始め、夏に実演し、その後レコーディングに入った。スタジオの録音を基本として、「大地の芸術祭」でした演奏も組み合わせながら制作された。
収録曲
全作詩:巻上公一 イリヤ&エミリア・カバコフのテキストを一部使用(#3,6,9)
- 棚田に春霞(Spring haze over rice fields)
- 作曲:巻上公一
- 雲をあやつる(Cloud management)
- 作曲:三田超人
- どこまでが空なのか(How far is the sky?)
- 作曲:坂出雅海
- 祈りは今日も行方不明(Prayer is still missing today)
- 作曲:佐藤正治
- 紅茶の染みの全音符(Tea stain whole note)
- 作曲:巻上公一
- 人生の婉曲(アーチ)(The arch of life)
- 作曲:巻上公一
- ソロマトキンさんは運転手(Mr.Solomatkin is a driver)
- 作曲:三田超人
- 棚田式トランスパレント(Rice fields style transparent)
- 作曲:清水一登
楽曲解説
出典は巻上公一へのインタビュー。
- 棚田に春霞
- 歌詞カードと異なる箇所がある。2番の途中からのシンセサイザーは巻上公一によるもの。
- どこまでが空なのか
- 所々歌詞カードと実際の歌が異なる。
- 祈りは今日も行方不明
- ヒカシューでは、アルバムの収録曲でもライブでも初めて佐藤正治がアコースティック・ギターを演奏した。
- 紅茶の染みの全音符
- 抽象性の高い曲だが、楽譜が存在する。
- 人生の婉曲(アーチ)
- 本当はもっと長い演奏だが、エディットされて収録された。
- この曲のセリフは、あらかじめ撮っておいたものをそのまま流している。また、この曲では、コンダクションの技法が使われている
- 棚田式トランスパレント
- あらかじめカバコフの『棚田』の図象を写真に撮り、それをフィルムに写し、それぞれが別の譜面を作って置き、それを清水一登による5段階のサンプリングに合わせて演奏した。
参加ミュージシャン
- ヒカシュー
- 巻上公一 -ボーカル、テルミン、コルネット、尺八
- 三田超人 -ギター、ハピドラム
- 坂出雅海 -エレクトリック・ベース
- 清水一登 -ピアノ、シンセサイザー
- 佐藤正治 -ドラムス、アコースティック・ギター(#4)
- ゲスト
- 纐纈雅代 -アルトサックス
- 吹雪ユキエ -声
脚注
出典
![おい!そこで何してる! 雲へのボケ[104080393] ボケて(bokete)](https://d2dcan0armyq93.cloudfront.net/photo/odai/600/617fb93c4e93c41c900417af23609f23_600.jpg)



