ヒメアリアケカズラ(姫有明葛、学名:Allamanda schottii)はキョウチクトウ科アリアケカズラ属の半つる性常緑低木。つる性にならないとする文献もある。

特徴

高さ1 m前後。葉は長さ5–10 cmくらいの長楕円形、ほぼ無毛、アリアケカズラよりやや薄く、葉表の光沢は弱い。葉は2–5枚が輪生する。花は枝の先に数個まとまって咲き、直径4 cmくらいの濃黄色の細長い漏斗状で先が5裂し、花筒がやや上向きに曲がる。蕾および花筒の外側はやや茶色を帯びる。蒴果は表面に刺が多く、中に平たい種子が数個ある。

分布と利用

ブラジル原産で、沖縄県内では庭園や公園樹として利用されるが、アリアケカズラと比べて栽培はまだ少ない。花期は春~秋又はほぼ周年。乾燥に強く、耐潮性を有し、過湿にもやや強い。日当たりと水はけの良い土地で良好に生育。種子もよく結実するが、挿し木で繁殖したほうが開花が早い。小鉢でも花つきが多く、鉢植えにも適する。移植は容易で大株でも植え傷みは少ない。大株になると枝が伸びて花つきが悪くなるので、時々刈り込みを行って新しい枝を出させると良い。

脚注

参考文献

  • 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “ヒメアリアケカズラ”. BG Plants 和名-学名インデックス (YList). 2024年8月19日閲覧。
  • 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑 第2巻 栽培植物』新星図書出版、1979年。  ※ 学名をA. oenotheraefoliaとしている
  • 白井祥平『沖縄園芸植物大図鑑』 4巻《熱帯花木》、沖縄教育出版、那覇市、1980年。 
  • 小島裕 著「ヒメアリアケカズラ」、比嘉良勝 編『原色版沖縄園芸百科』(第6版)新報出版、那覇市、1997年。  ※ 学名をA. neriifoliaとしている
  • 屋比久壮実『花ごよみ 亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画、2006年、95頁。ISBN 4990191730。  ※ 写真のみ掲載
  • 平良一男; 新里隆一・仲村康和・松田正則「オオバナアリアケカズラ」『沖縄 花めぐり』沖縄都市環境研究会、2009年、43頁。  ※ 写真のみ掲載
  • 大川智史; 林将之『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024。 

外部リンク

  • ヒメアリアケカズラ フラワーパークかごしま ※ 学名をA. neriifoliaと表記
  • ヒメアリアケカズラ 開花中(ドーム) とちぎ花センター
  • 「ヒメアリアケカズラ」開花中! 氷見市海浜植物園 シーサイドパーク 2019-05-16
  • ヒメアリアケカズラ 三河の植物観察
  • ヒメアリアケカズラ GKZ植物事典
  • ヒメアリアケカズラ 国立科学博物館 筑波実験植物園 ※ 学名をA. neriifoliaと表記
  • ヒメアリアケカズラ(姫有明葛) うちなー通信 ※ 学名をA. neriifoliaと表記
  • ヒメアリアケカズラ 四季の山野草

ヒメアリアケカズラ (Allamanda neriifolia)

ヒメアリアケカズラ (アラマンダ・ネリフォリア)AIIamanda neriifoIia

ヒメアリアケカズラ

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キョウチクトウ科の花